こんにちは！
11月22日は、日本が誇る外食文化のひとつである「回転寿司」の記念日です。
この日は、回転寿司の仕組みを考案した 白石義明（しらいし よしあき）氏の誕生日にちなんで制定されました。
白石氏は、現在の回転寿司チェーン「元禄寿司」を展開する元禄産業株式会社の創業者で、1958年に世界初の回転寿司店「元禄寿司 布施本店」をオープンした人物です。
今では日本全国、さらには世界中で愛される回転寿司。
今回はその歴史や豆知識をご紹介していきます。
回転寿司誕生のきっかけはビール工場？
白石氏が回転寿司のヒントを得たのは、なんとアサヒビール吹田工場のベルトコンベア。
大量の瓶ビールが流れていく様子を見て「この仕組みを寿司にも応用できるのでは？」とひらめいたそうです。
当時、職人が一貫ずつ握り、提供する寿司は待ち時間が長く、回転率が悪いのが課題でした。
そこで白石氏は、皿に寿司を乗せてレーンに流すことで、お客様が好きなタイミングで自由に取れるシステムを考案しました。
この画期的な発想が、現在の回転寿司の原型となったのです。
1958年 世界初の回転寿司店が誕生
1958年（昭和33年）大阪の東大阪市に「元禄寿司 布施本店」がオープン。
これが世界初の回転寿司店として歴史に刻まれています。
当初はベルトコンベアがまだ珍しく、物珍しさも相まって大人気に。
その後、各地に広まり、1970年代には多くの回転寿司店が誕生しました。
今や海外でも「Kaiten Sushi」として広く知られ、世界の寿司文化をリードする存在となっています。
知っておきたい、回転寿司の豆知識
① 皿の色は“価格”を表している
回転寿司の特徴といえば、皿の色によって値段が違う仕組み。
これは1970年代に導入され、現在ではほとんどの回転寿司チェーンで採用されています。
視覚的にわかりやすく、会計もスムーズに。
② レーンの種類は2つある
現在普及しているレーンは主に2種類です。
円形レーン（初期型）
直線レーン（最新型、コンベアが長く取れる）
さらに近年は、注文品を専用レーンで届ける特急レーンやタッチパネルによる注文が主流となっています。
③ ネタの人気ランキングは？
回転寿司チェーンの調査では、人気ネタは長年ほぼ同じ。
サーモン
マグロ
ハマチ
エビ
玉子
特に、サーモンは子どもからの人気が圧倒的で、平成以降常にトップクラスです。
④ 海外では“カリフォルニアロール“が主流
アメリカやヨーロッパでは、アボカド入りのカリフォルニアロールや、スパイシーツナロールなどの創作系が主流。
その国の食文化に合わせて寿司が進化していくのも、回転寿司文化の魅力です。
回転寿司は“日本の外食革命”だった
回転寿司の登場は「寿司＝高級」という時代の常識を覆し「手軽に楽しめる庶民の寿司」として文化を変えた革命的な出来事でした。
効率性・楽しさ・選べる喜びを兼ね備えたスタイルは、今もなお進化し続けています。
11月22日は、そんな回転寿司の生みの親である白石義明氏に思いを馳せながら、お気に入りの回転寿司を楽しむのも良いかもしれません。
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