十五夜と月見商戦 伝統行事と現代マーケティングの融合

十五夜と月見商戦 伝統行事と現代マーケティングの融合

こんにちは!

 2025年の十五夜(中秋の名月)は 106日(月) です。

十五夜とは、古来より「1年で最も美しい」とされる月を眺め、収穫に感謝する行事です。

平安時代の貴族が中国の風雅な観月を取り入れたのが始まりで、のちに庶民へ広がり、秋の収穫物を供えて感謝をささげる風習となりました。

十五夜は「芋名月」とも呼ばれます。

これは、里芋やさつま芋といった芋類の収穫祝いを兼ねているためです。

月見団子や芋を供え、豊かな実りに感謝する。

そんな伝統が、長きにわたり受け継がれています。

 

現代の「十五夜」はビジネスチャンスに

この十五夜に合わせ、近年注目を集めているのが「月見商戦」です。

飲食店や食品業界が、十五夜やお月見をテーマにした商品を次々と打ち出し、消費者の需要を取り込もうとする動きです。

 たとえば、

 ハンバーガーチェーンの「月見バーガー」

大手コーヒーチェーンの「お月見スイーツ」

コンビニ各社が販売する「お月見団子」や「お月見スイーツ」など。

いまや秋の風物詩として定着し、夏の土用の丑の日や冬のクリスマス商戦などと並ぶ、季節限定の大きなマーケティング戦略になっています。

 

なぜ「月見商戦」が広がるのか

 月見商戦がここまで広がった理由には、いくつかの背景があります。

    季節感を楽しむ日本人の気質

日本では古くから四季の移ろいを大切にし、行事ごとに合わせて食を楽しむ文化があります。

十五夜はその象徴的な存在であり、「限定」「今だけ」という言葉が消費者の心をくすぐります。

    SNS時代との親和性

「月見〇〇」と銘打たれた商品は、見た目に分かりやすく、SNSで写真や感想をシェアしやすい特徴があります。

SNS拡散によってさらに話題となり、企業は広告費以上の効果を得られるのです。 

    食欲の秋と購買意欲

十五夜の頃はちょうど秋の入り口であり、食欲も高まる季節。

「秋限定」「月見限定」という言葉は購買意欲を刺激しやすく、自然と消費につながります。

 

代表的な「月見商品」

 月見商戦では、さまざまな業界が独自の工夫を凝らしています。

 ☆ハンバーガーチェーン

黄身を月に見立てた目玉焼き入りバーガーは定番中の定番。

発売と同時にSNSで話題になり、長蛇の列ができることも珍しくありません。

 ☆コーヒーチェーン

マロンやスイートポテトなど、秋の味覚をふんだんに使った「お月見フラペチーノ」や「お月見ラテ」が登場。

写真映えするデザインで若い世代に人気です。

 ☆コンビニエンスストア

お月見団子やプリン、ロールケーキなどが並び、自宅で気軽に「お月見気分」が楽しめるラインナップを展開。

身近な存在だからこそ、気軽に手に取りやすいのも特徴です。

☆和菓子店・スーパーマーケット

伝統的な月見団子や栗を使った和菓子が並びます。

昔ながらの味わいを求める層に支持され、老舗ブランドにとっては大きな販売機会となります。

 

企業にとっての月見商戦のメリット

    新規顧客の獲得

「限定」という言葉は、普段その店を利用しない人を引き寄せます。

    リピーター育成

毎年恒例の商品として定着すれば「今年も食べたい」と思わせるサイクルが生まれます。

    ブランドイメージの向上

伝統行事と結びつけることで、季節感や文化を大切にしている印象を与えることができます。

    伝統と現代がつながる「十五夜」

 十五夜は、月を愛で、自然の恵みに感謝する日本の美しい風習です。

その一方で、現代の企業は「月見商戦」として、食文化とマーケティングを融合させています。

このように伝統と現代のビジネスが結びつくことで、十五夜は単なる行事にとどまらず、世代を超えて楽しめる文化へと発展しています。

 

2025106日の十五夜、夜空を見上げながら月見団子や「月見〇〇」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

古くからの習わしに思いを馳せつつ、現代ならではの「月見商戦」を体験するのも、この季節ならではの醍醐味です。

 

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